金閣寺

金閣寺 (新潮文庫)

実に変態的で、美しい文章。
自分の想像を超えるものに出会ったときって、何か「ぽかーん」って口が開いてしまう。色々考えて、ちゃんと文章にしようと思ったけど、まだ無理みたい。

とにかく、「美」に対する追及というか、何か分からんけど「真理」を求めてる感じがして。一読しただけやと人物も文章も色んなところが倒錯してるような気がするけど、たぶんあと２回ぐらい読んだら、自分の中である程度整理できて、ちゃんとこの作品と向き合えると思う。

あれだけ金閣寺に魅入れられたら、最後はやっぱ自分で燃やすしかないんやろうな。というか読んでて、最後の方とか、金閣寺の方から燃やされたがってるみたいに思えてきて、なんかぞっとした。文章ってすごい。

死ぬまでに、まだまだ読むと思う。
こんな本って、なかなか、ない。