オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

コンビニ強盗に失敗した主人公の伊藤は、仙台から少し離れたとある孤島・荻島で目を覚ました。そこには未来が予測できるカカシの「優牛」に、殺しが認めらている「桜」がいて、本島の人間と接することができるのは、船を持っている「轟」だけ、という鎖国島だった。
そして未来が予測できるはずの「優牛」が何者かに殺されて。。。

通しで読むのは２回目だけど、これでようやく内容の端の方まで分かってきた。最初読んだとき、ぴんとこなかったもんなー。。

この独特の世界観、すごく好きです。物語にぐぐぐっと引き込まれて、時の経つのも忘れちゃう。

村上春樹の「世界の終わり」を読んでるみたいに、色んな人が限られた中でそれぞれの「正しさ」を持ちながら生きていて、島にやってきたばかりの主人公・伊藤との空気感のズレみたいなものがすごい好きです。