Bank Band
毎日色んな音楽に触れていると、年に一回くらい頭を後ろからガツンと殴られたような衝撃を受けることがある。ミスチルの「名もなき詩」やイエローモンキーの「JAM」やゆずの「夏色」やバンプの「ランプ」、中村一義の「永遠なるもの」を初めて聴いたときみたいな感じですね。今年のそんな日がまさにBank Bandの「沿志奏逢」となりました。思えば買ってきたCDを、歌詞とにらめっこしながら3回転もヘッドフォンで聴き続けたのは初めてのような気がします。
これはミスチルの櫻井さんと小林武史さんが中心になって作ったバンドで、今年の初めに一度だけ行われたコンサートで演奏された楽曲から構成されたカバー曲ばかりのアルバムです。カバーしているのは中島みゆきさんや岡村靖幸、大貫妙子さんや浜田省吾、井上陽水にエンケンさんなどです。一曲一曲がどれも素晴らしいんで僕のちんけな感想を述べるのは避けますが、中島みゆきさんの「糸」に出会えたことを感謝します。
縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出遭えることを
人は 仕合わせと呼びます
ちなみに岡村ちゃんの「カルアミルク」は最初のコンサートが六本木であったから選曲されたそうで(笑)こちらもかなり良い唄なのでみなさん聴いてみてください。ジャケットはヴェルベット・アンダーグランドのアルバムでアンディー・ウォーホルが描いたバナナのように、大量消費社会に対するメッセージとして家庭菜園に成ったキュウリを描いたそうです。