Make some noise!!

Bright Eyes @心斎橋クラブ・クアトロ



本日は、初めての洋楽ライブ&初めての一人参戦。ということで少しの緊張とともに、天王寺まで向かうチャリンコのペダルにも力が入っている、マサオことワタクシです。
行って来ました!!Bright Eyesこと、コナー・オバーストのライブ!in心斎橋クアトロ!!開場時間ジャストでクアトロに到着。LOFTの8Fに上がるためエレベーターに乗ったが、その時乗っていた10人くらいが誰も途中で降りずに、エレベーターは一気に1Fから8Fまで駆け上がった。ライブ行き特急エレベーターだ、なんか素敵だ。そのエレベーターに乗ってる人全員が同士みたいに思えてくる、とそこまでは言いすぎか。。まぁそんなわけで会場に入る。整理番号はそんなによくなかったのに、マイクとの直線状、会場のちょうど真ん中で後ろにもたれることができるいいスペースを確保。ドリンクチケットをビールに交換して、客入れSEを聴きながらまったりする。開演まであと45分といったところ。SEはもちろんほとんどの曲を知らなかったが、ブライト・アイズのルーツが知れるような、カントリーでゆったりとした音楽が多かった。前回のROSSOのライブのような激しいロックはとてもじゃないが、なかった。一人で開演を待つのはミナミホイールで経験しているとは言え、単独公演では初めてだったので、いろいろ考え事をして過ごした。まず、来ている人のこと。圧倒的に2人で来てるグループと僕みたいに1人で来ている人ばっかりだった。比率的に半分ずつといったところ、3人以上のグループが少しだけ。1人で来ることに少しだけ不安があったが、ここまで1人で来ている人が多いと安心できる。みんな自分の世界に入りながら、静かに開演の時を待っていた。思えば、ここに来てる人たちはみんな音楽が大好きなんだろうな。きっと僕なんかの何倍も音楽を聴いてきて、音楽が大好きで、仕事始めてもこんな具合にライブに通ってるんだろうな。そう思うとなんだかとてつもなくうれしい気分になった。他のライブではこんなことあんま考えないのにな。そんなことを考えていたら、気分もだんだん高まってきた。そして18時ちょうど、客電が落ちて、メンバー登場。開演。
1曲目、アルバム「アイム・ワイド・アウェイク」のオープニングナンバー「At The Bottom Of Everything」で幕開け。なんかベースの音がパコパコ鳴ってて、変な感じだったが、彼が目の前で歌ってるだけで鳥肌が立つ。静かに聴く感じかな、と思っていたけど、最初からテンションはアゲアゲ。3曲目の「Old Soul Song」で最初のMAXを迎えた。途中、ドラムがソロでロールを打つところが、あまりにもかっこよく、それに絡んだコナーの叫びがあまりにも裸で、素敵だったのだ。はぁ、たまらない。体が勝手に動き出す。これだよね、ライブは。だからやめられない。僕は最近出たアルバム「アイム・ワイド・アウェイク」しか持ってないので、同時に出た「デジタル・アッシュ〜」からの曲は聴いたことがない。なのでライブでそれらの曲を初めて聴いたが、カントリーとはまた違う、ギターがグワングワン唸るような、カオスみたいだった。でもコナーが唄うことで、どう聴いてもブライト・アイズの歌にしか聞こえない、それがすごい。いつの間にか、パカパカ鳴っていたベースもかっこいいグルーブを生み出した、素晴らしい演奏になっていた。WEEZERのリヴァース・クォモみたいなおっさんの奏でるマンドリンが非常によい味を出している。
僕は基本的にライブの半分は目をつぶっている。その方が音に集中できるし、なんというか気分がいいのだ。でも今日はその目をつぶる割合が2割はアップした。だってコナーの歌は目をつぶった方が絶対沁みるから。でもその副作用というか、毎回ライブに来るとそうなるんやけど、今回はいつも以上に寝そうになった。特に洋楽なんで、歌詞にもそんなに集中しないし、知らない歌もあったので余計に眠たくなった。いかんいかん。「アイム・ワイド・アウェイク」では静かな曲たちだった「Poison Oak」Landlocked Bluesもバンドっぽく、ロックなアレンジになっていてかっこよかった。そして本編最後の曲、「Another Travelin' Song」に突入。アルバムの中でも一番陽気なこの歌は、その名の通り新しい旅の歌だ。バンドも今日最高のテンション。最後にはコナーがドラムセットの上に乗っかって、ステージの上のライトをドラムに向けながら、ひたすらギターを掻きむしっていた。最高にかっこいい。興奮のうちに本編終了。
アンコールはまず、コナーが一人で登場。英語で何かをしゃべりながら(こういう時に英語が出来ないことを非常に後悔する)、アコギを片手に弾き語り。この人は弾き語りの方が説得力があるような気がする。なんというか、オーディエンスを黙らせることができる。こちらも耳を背けたくなるような感じがするのに、逃れられない感じ。決して聴いていて気分のいい声ではないが、言葉にできない説得力がある。そしてバンドが登場して1曲。そして本当に最終曲、アルバムでも最後を飾る「Road To Joy」のイントロが鳴り始めた。もうね、カオスだった。ヴェートーベンの「第九」のあのイントロがバンドで鳴らされただけで、僕は最高だった。それなのにCDとは全く違って、圧倒的な感じがした。CDでも相当なのに、ライブでのこの曲はほんとにすごかった。たぶん発するメッセージが気合い入ってる分、人前で歌うにはこれだけの音がいるんだろう。あまりに没頭して聴いていたので、詳しくは覚えていないのが残念やけど、それだけすごかった。戦争に触れた歌詞を歌う時、コナーはギターを弾く右手を額に持ってきて敬礼をした。彼が発する感情のすごさがすごすぎて怖かった。本当にあのリフは人の感情を掻き立てる「何か」を持っていると思う。一度はみんなに聴いてほしいな。
そんな思いを抱きながら家に帰ってきて、「Road To Joy」を繰り返し聴きながら、この日記を書いております。何回聴いても、今日のライブみたくカオスみたいには聴こえてこないや、やっぱライブはすげーな。ほんと歌の表情がまるっきり変わるから。やっぱ社会人になっても、何度もライブに行こう!と再確認した一日でした。