ごまかしきれない気持ちは宝物だろ

レミオロメンの新曲、「モラトリアム」と「南風」がすばらしくよろしい。




僕が初めてレミオロメンを知ったのはロッキングオン・ジャパンの2003年1月号だ。今からちょうど2年前。まだインディーズでCDデビューすらしていない時である。
そん時編集長だった鹿野さんの紹介文でバンドの存在を知った。その中で鹿野さんは、
「"電話"という曲がある。ほかにもたくさん曲があるが、"電話"という一曲だけで僕のキャパシティはいっぱいになる。恥ずかし気もなく言えば、この曲にはイースタンユーススピッツスーパーカーも、ポリスもレディオヘッドもラーズもいる」
                          JAPAN.1月号より引用。

なんて書いていた。そん当時の僕には全くもって「なんのこっちゃ」である。音楽に目覚めるのがあまり早くなかった僕には、ちゃんと聞いたことあるのがスピッツぐらいだった。あっスーパーカーは名前だけ知ってたゾ。でも何か鹿野さん特有に勢いある文章がどこかに頭に残っていた僕は、こりゃCD買わなあかん!!と思ってしまった。うまいことメディアの戦略に乗せられたよーなもんだな・・・
それから3ヵ月後にレミオロメンの初めてのCDが発売された。そっこーで買った。素晴らしかった、めちゃくちゃ良かった。鹿野さんの言うてた「電話」は入ってなかったけど、「ビールとプリン」に僕は完全にノックアウトされた。
ばかみたいに発売されたミニアルバムを聴いていて、今は同棲しているんだけど、もう少しで遠距離恋愛になってしまうという歌詞の「ビールとプリン」では、1番ではギターがアルペジオやのに、2番ではそれがストロークに変わっていて、それが遠距離恋愛の不安や焦りを表してるんかな〜〜〜とか勝手に想像していた。
僕がレミオロメンのことを大好きなのは、「持っていかれる」感じがするからです。「持っていかれる」ってまぁ意味わからんけど、BPMの早い「雨上がり」とか「フェスタ」に限らず、「電話」も「ビールとプリン」も「3月9日」も、なんか体がふわっと浮き上がる感じがするんです。たぶんメロディの魔法にかかっているせいでしょう。「雨上がり」のサビラストでは、なんか目をつぶっていて無償に泣きたくなったりします。うまく言えんけど、すげーです。ほんまに。



実はアジカンと同時期にファーストアルバムを出しているのに、アジカンがもう去年の時点でセカンドの「ソルファ」を出しているので、人気は完全にアジカンの方にあるみたい。そしてアジカンのホームページの掲示板が僕は大嫌いです。いや今はそんなこと関係ないな。とにかく、アジカンやオレンジ集団のせいであんまり騒がれていない感のあるレミオロメンなんやけど、もうすぐでアルバム発売です。ここまでいろんな葛藤があったみたいです。CDの音は明らかにポップになってきてるし、それがビミョーな人もいるでしょう。彼らのライブは2回見たけど、どちらも演奏的に「ほんまに3人でやってるんかい!?」と言いたくなるくらいバキッとしたもんでした。めっちゃかっこええです。聴いたことがない人は是非(^^)v


鹿野さんは雑誌の中で、このレミオロメンの存在を「ある信頼できる友人から教えてもらった」と書いてあります。そして僕がその「ある信頼できる友人」とは、烏龍舎小林武史さんだと知ったのは、けっこう最近です。つまりミスチルレミオロメンは同じ事務所なわけですね。