本日は朝からフィレンツェを出発し、世界遺産の小都市「サンジミニャーノ」に向かった。何だか「てじな〜〜〜にゃ」みたいに聞こえるが、正確には「サンジミニャーノ」です。みなさん覚えました??サンジミニャーノって小都市はトスカーナ地方の小高い丘にあり、中世の頃から残る15本の石塔が美しい小さな街なのです。イタリアの都市ではこの時期でもあまり雪は積もっていなかったけど、サンジミニャーノでは標高が高いこともあり、真っ白だった。この街の人達はほんと、質素な暮らしというか、田舎街らしく朝からみんなお互いに「おはよう」的なことを言いながら歩いていた。非常に上りにくい小さな階段をバランスを取りながら上った先に、キレイな雪景色が広がっていた。14〜15世紀の街並みがそのまま残っているらしく、昔のイタリアーノの生活が透けて見えた街だった。でもどこが世界遺産なのかは全く分からず。これまでいくつかの「世界遺産」を見てきたけど、このサンジミニャーノでは、世界遺産らしきオーラを少しも放っていない珍しい世界遺産だと思った。こういうのも悪くない、のかも。
そこからローマに移動するまでに、「トスカーナワインの試飲」に立ち寄った。少し飲める程度だと考えていたら、そこのおっさんが色んなワインをひたすら出してきて、その都度みんなに飲ませてくれた。みんなマイグラスを片手にきゃっきゃ言っていた。たぶん7種類ぐらいのワインを飲んだんちゃうかな、お土産に「キャンティ・クラシコ2002」を購入。こういう場に来ると、お酒を飲めない人がちょっとかわいそうだ。30分ぐらい何もすることなしで、ぼーっとしてるだけやし。僕は親がかなり下戸なのにも関わらず、幸いなことにお酒を飲めるのでひたすら飲んだ。そして酔った。バスの揺れが少々しんどかったので、移動はひたすら寝ることに。
そして、いよいよ、ついにぃ、、、ローマだ!!!ようやくやってきた!イタリアの首都で都市自体が世界遺産になっちゃってる街、理屈なしに世界から観光客が訪れる街、映画「ローマの休日」の舞台であり、そこでお茶するだけで自分が「一段上がっちゃった」人間になれる気がする街、それがローマだ。僕のテンションの上がり方とは全く正反対に、お天気はこの旅初めての雨模様だ。最悪ぅ。。それでも気合い入れていかなきゃ。この日の昼食は、変なスープと変な肉だった。変な肉には変なポテト、そう3日目の晩にも食った「ポテト爆弾」が付いていた。もちろん全部食えなかった、だって味ねーもん。腹ごしらえはまぁそんなところで、ようやくローマ見物だぞ。最初は世界最大のカトリック寺院「サン・ピエトロ寺院」に行った。すげーぞ、だって世界に約10億人の信者を抱えるカトリックの総本山だ。オーラがすげー。120年かけて建てたんだって、昔の人の時代感覚はちょっとおかしいよな。だってフィレンツェのドゥオモだって140年かけて造られたんだよ、そんなに年月をかけて造られるもんなんて今の世の中ないもんな。日本に限らず世界中どこ探したってないやろー。出来た頃には最初に計画したヤツ誰も生きてないやんねぇ。例のごとく入るのにボディチェックがいるため、けっこう並んだ。ようやく入れたら、「こりゃすげー」と言う準備が出来ていたにもかかわらず、中は案外ふつーだ。イタリアの教会はこういうのが多い。ピサ・タワーの横にあるピサ・教会もそうだった。外見は非常に豪華なのに、中身は非常に質素。何だかイタリア人そのものみたいだ。なんでも、教会の中はお祈りを捧げたりする神聖な場所だから、必要以上に豪華にしないとのこと。でも異常なオーラを放つ「ブツ」がそこにはあった。ミケランジェロが若い時に造った「キリストとマリア様の石造」だ。キリストとマリア様の二体を後でくっ付けたのではなく、一つの石から作られたその「ブツ」はミケランジェロという天才のすごさを如実に物語っていた。あんなもん造れねーぞ、ふつー。
それからコロッセオへ移動。コロッセオも凄かった。ここでは、何人の戦死の血が、命が失われたか分からない。それぞれが「強さ」だけを武器にして、皇帝たちの暇つぶしに、ストレス発散に、「見せ物」として闘ったんだ。残念ながら中に入ることができなかったけど、外からでもその歴史は十分わかった。さすがローマだ、現存してるもの全てに歴史がある。
コロッセオを横目に見ながら、トレビの泉に向かって僕たちツアーグループが歩いている時その「事件」は起こった。雨がうっとうしくなってきていて、添乗員さんから離れないようにと早足で歩いていた時だ。横の公園に、イタリア人の若い奴ら(16〜18歳位のヤツが5人くらい)がいて、なんか騒がしいなぁと思っていたら、、、ななななななんと、そのファッキン・イタリアーノたちは僕らのグループ目がけてエアガンみたいなものを連射してきやがった。そしてその玉の一つが僕の頭の後ろに当たった!!!!!「いてぇ〜〜〜〜」てか何じゃお前ら!!!!!一瞬意味が分からんかったが、僕の周りの女の子も「きゃ〜〜っ!」と逃げ回っている。それでもファッキン・イタリアーノたちは「きゃっきゃ」笑ってやがる。何だやつらは。俺たちアジア人をバカにしとるのか!?たぶん、そーだ。いや、きっとそーだ。あいつらファッキン・イタリアーノには「ジャポネーゼ」も「チャイニーズ」も「コリアン」も関係ないんだろう。アジア人を下に見てるんだ。自分たちの国の経済よりも圧倒的に大国になっちゃった日本や韓国や中国に恨みがあるんだろう。添乗員さんに遅れて迷子になるのは避けたいし、雨の中みんな必死で歩いていたので、そのファッキン・イタリアーノたちはすぐ視界からいなくなったけど、ほんま最悪でしょ。打ってくる時点でまぁおかしいけど、それがふつー当たる??コントぐらいでしょ、そういうので当たるのって。全然おいしくないし。。よー考えたら全然痛くないし、びっくりしただけやけどさ。非常にむかついた。てか話しが少し逸れるが、「日本人のマナーは悪い」とか外国行ったら言われるでしょ??あれはぜーーーーったいウソ!!この旅で確信しました。中にはマナーの悪い人ももちろんいるやろうけど、旅行してる日本人の9割方が真面目でマナーのいい人たちです。ただその国の様式が最初少し分からないだけです、絶対!!この旅で他の外国人のマナーが悪いとこ散々見てきた。電車とかバスであほみたいに大声でしゃべったり、てかイタリアは携帯にバイブがないんかい!って突っ込みたくなるくらい、みんな着信の音がうるさいし。日本人はほんまにええ子よ。全く自分たちを卑下する必要ないです。ノーと言える日本人でいきましょう。あっ話しが逸れた、何の話しだっけ??あっそうだ、ファッキン・イタリアーノだった。あいつらほんとむかつく、むかつく。
それからトレビの泉に到着した。トレビの泉にはコインの枚数によって願い事の内容が変わってくる。「一枚」=「もう一度イタリアに帰ってくる」、「二枚」=「運命の人と巡り会う」、「三枚」=「恋愛関係を断ち切ることが出来る」、という具合だ。僕はもちろん一枚だけ投げた。あのファッキン・イタリアーノたちに復讐するために舞い戻ってくるんだ。ってのは冗談として、イタリアはこれからも何度か行ってみたい、本当に思ったからだ。ファッキン・イタリアーノたちに遭遇するのはもうご免やけど。トレビの泉でツアーのみんながコインを投げている時、たまたまそのツアーの中でもめちゃくちゃかわいかった女の子の写真が撮れた。夜になると連れといろんな話しをしていたんやけど、いつも「なんでこのツアーに来てる子、みんなかわいいんやろう〜」という話しをしていた。かわいい女の子の中でも飛び切りかわいい子の写真が撮れた。これには僕も連れも非常にテンションアゲアゲになった。僕なんかさっきの事件の記憶がなくなってしまうぐらい、になった。さすがカトリックの国。神はいつでも見てるよ、最悪なことが起こったあとには、最高のプレゼントを用意してくれてる。何で写真一枚撮れたぐらいでこんなにテンションが上がっているのか、帰国してこの日記を書いている今ではあまり分からないが、その時はほんとにアゲアゲだった。
それからスペイン階段に行って、前のアイス屋さんでジェラートを食べる。甘いもの嫌いの僕でもふつーにうまい、ナイスなジェラートだった。そのまま自由行動でローマのブランド物街をうろつき、晩飯を食べて、ホテルに帰る。ほんと今日は素晴らしくむかつくことと、素晴らしいプレゼントが豪華二本立てでやってきた、「釣りバカ日誌」みたいにお腹いっぱいの一日だった。