ガンバ大阪0−2大宮アルディージャ

イタリアにて、人生初めてのサッカー観戦をして、「サッカーって生で見たらめちゃおもろいやん!!」ということになったので、大阪人としてガンバ大阪の開幕戦に行ってきた。
イタリアでのサッカー観戦についてはこちらを参照↓
http://d.hatena.ne.jp/masaokun/20050227

実は万博公園まで行くのって人生で3回目ぐらいやったりするんやけど、ほんと遠いっすね。うちは天王寺やし、けっこう交通の便利のいいとこやのに1時間以上かかり、しかも往復の電車賃がチケット代と同じだけかかった。僕はサッカー観戦自体が2回目である。もちろんJリーグは初めて。だから僕の感想を見て、「そんなことも知らんかったんかい!」と思う方もいらっしゃるでしょうが、そこはまぁ目をつぶっていただいて。
スタジアムに入ってまず思ったことがある。女性と親子連れ(子供は小学生以下)が非常に多い。僕は連れと雰囲気を重視しようということで、ゴール裏の席を取ったにもかかわらず、非常に多い。これにはちょっとびっくりした。なぜなら、イタリアのサッカーはほとんどが「おっちゃん」だったからだ。そして開幕戦というのになぜか穏やかな雰囲気、実はもっと殺気立ってると思ってた。そりゃ女性と親子連れが多いのに殺気立つとかないよね。。
そして試合が始まった。大宮アルディージャは今年からJ1に上がったばっかりなので、最近上位にいるガンバにとっては軽い相手だろう、と思っていたら妙に攻め込まれる。これでもかと攻め込まれる。ボール支配率は互角ぐらいかもしれないが、ずっと押されている印象だった。それで、相手の隙を見てカウンターで得点!大黒さすが!!とかいうシナリオにもまったくならず、後半に2点入れられて惨敗した。
今日のガンバは全く良いところがなかったし、大宮のトゥットはやっぱすげーよ、という印象しかないゲームだったが、いくつか思ったことがある。僕はサッカー素人なのでこれから書くことは個人的意見ですが。よく「スペインとかイタリアのリーグは当たりが強い」とか言われるが、これはJリーグとは天と地ほどの差があると思いました。セリエAはやっぱすごかったっす。1プレー1プレーの緊張感が「これでもか!!」ってほど漂ってきた。そしてそれが最高に興奮した。まったく知らんかったラッツィオでも、真剣に応援した。でも今日の試合は、そんな感じにまったくなることなく終わった。お互いが警戒しあっているのか、ファールの数も少なくフニャフニャした感じだった。弱かったころの阪神を応援するみたいに「またミスかよ」って感じだった。あと女性が多いせいもあってか「宮本きゃ〜〜」「遠藤きゃ〜〜」みたいな声援が多く目に付いた。全然ちゃうけど、バンプアジカンと一緒やん。僕はこういうのにかなり萎える。ものすごく萎える。もちろんイタリアではそんなんなかった。君らはアイドルかい、と言いたくなった。今日の夜スーパーサッカーを見ていて思ったんやけど、ゴールを決めたあとの海外リーグとJリーグのサポーターの声質が全然違う。日本は「おおお〜〜〜」みたいな感じやけど、海外は「うううぉぉぉっ〜〜」って感じで最初に「うう」が入る。これは何だ?そうだ、全部「おっちゃんたち」の怒号だ。そして僕はあれに感動したんだ。スタジアムのせいもあるかもしれない。万博はサッカー専用スタジアムではないから、ゴールとサポーターとの間にかなりスペースがあるし、収容は2万3千人だ。ローマの「スタジオ・オリンピコ」は8万7千人収容だから、まず規模から全然違う。そこに「おっちゃん」がわんさかいて、発炎筒が焚かれまくっていれば、そりゃ興奮するしかないでしょう。熱くなるしかないでしょう。Jリーグ初心者の僕にはサッカーってどこでも、そういうもんやと思ってた。
今日みたのはサッカーという「スポーツ」だったけど、イタリアで見たのは「闘い」であり「地域間の戦争」だった。だから「おっちゃんたち」は異常なまでに殺気立ち、自分のチームを愛するが故、本気で怒ったりしていた。国によって同じスポーツでもここまで違うもんか、と思った一日でした。