ゴールデンスランバー
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: ハードカバー
- 購入: 12人 クリック: 551回
- この商品を含むブログ (766件) を見る
伊坂的娯楽小説突抜頂点
と帯に銘打たれた、伊坂幸太郎の2年ぶり1000枚の超大作。
2日で一気に読んだ感想。
面白すぎるー。絶対映画になるな、こりゃ。
ということです。
やばいくらいに、面白すぎるのです。
題名は、皆さん御存知。ビートルズのスタジオ最終録音アルバム『アビーロード』のこれまた最終曲『ゴールデン・スランバー」より。
ポール・マッカートニーは、どのような想いで、あのB面の8曲のメドレーを、繋ぎ合わせたのか。戻りたくても戻れない。懐かしいけども、二度と帰ってこない日々。そんなものを崖っぷちで何とか繋ぎとめるようなポールの想いと、この本の主人公・青柳雅春の逃走と闘争。
小さな伏線がいくつも折り重なって、読者の心を揺さぶってくれます。
みんなもっと読めばいいのに、伊坂幸太郎。
最後に。
自分は伊坂さんが描く親父像が本当に大好きです。『重力ピエロ』然り。
これからも色んなオヤジが、唾飛ばしまくって暴れてくれる事を期待しています。
まさに伊坂作品の集大成。
たいへんよくできました。